成長痛では関節が痛くなることが多いです。その1つ膝の痛みがあります。成長痛では、オスグットと呼ばれています。この膝の痛みが強くなると、階段を登るのも痛くなります。そんな痛みの予防と改善方法をご紹介させていただきます。
1,成長痛で膝が痛い理由
- 軟部組織(なんぶそしき)の剥離(はくり)
- 筋肉の付着部炎(ふちゃくぶえん)
- 神経の障害
成長期で膝が痛みには、3つの理由があります。1つは軟部組織です。2つ目は筋肉の付着部炎。3つ目は神経の障害があります。これらは、成長期において負担のかかりやすい部分です。部活や体の硬さなど、様々な要素が重なることで、痛みを引き起こします。
1-1,軟部組織の剥離
軟部組織とは、軟骨などの骨よりも柔らかい組織です。オスグットの場合は、成長軟骨に負担がかかります。この成長軟骨とは、膝のこれから骨に生まれ変わる部分です。この部分は、まだ柔らかく上部ではありません。骨の成長に伴い筋肉も引き延ばされます。しかし、筋肉の柔軟性が不足していると、この成長軟骨の部分に負担掛かります。その部分が剥離(剥がれて)して痛みを伴うことがあります。膝は、階段などで曲げ伸ばしをされる部分です。体の使い方で太ももに負担がかるシーンで痛みを感じやすいです。
http://www.ugoku-taberu.com/learning/bone/growth.htmlより引用
1-2,筋肉の付着部炎
筋肉は骨に付いています。筋肉の疲労が強くなると、この付着部に負担がかかり炎症が起こります。その炎症によって、痛みを感じる場合があります。この筋肉の付着部炎は、特に膝をよく使う運動のスポーツで痛めやすいです。サッカーや陸上競技などが多いです。そのほかに、屈伸運動をするバスケやバレーボールなどでもよく見られます。その他に、膝を曲げたままの動きが多い運動に多いです。構えの姿勢などで膝へ長時間負担がかかると痛めやすいです。ですので、スポーツなどで、膝に負担がかかる時んは痛みを感じやすいです。
1-3,神経の障害
膝の痛みは、神経の問題でも起こります。例えば、筋肉の緊張が強いのは、神経が圧迫を受けることで起こります。また、神経が障害されると、しびれや痛みを感じることがあります。そのような時には、筋肉を緩めるだけでなく、硬くしている神経の障害も取り除く必要があります。特に、お尻や腰の硬さがよく神経を圧迫していることが多いです。座ってから立ち上がる時にも痛みを感じやすいです。それは、お尻が圧迫されて、神経が障害されているからです。他にもスポーツパフォーマンスが高い人にも見られます。その理由は、背中やお尻をよく使えているからです。使えているけども、ケアが追いついていない場合は、神経の障害を受けやすいです。その結果、太ももが硬くなり、痛みを感じます。良い体の使い方をしている場合、階段の上り下りでも、お尻や背中を使えます。その分、階段で膝に痛みを感じやすくなります。
2,痛みを感じた時にすべき3つのこと
- 筋肉の柔らかさ
- 姿勢の不具合
- 歩き方
痛みや違和感を感じた時には、3つのことをチェックします。筋肉の柔らかさ、姿勢の不具合、歩き方の3つです。この3つは、膝への負担を助長させる要素でもあります。いくら膝のケアをしても、なかなか改善されない場合は、この3つが変わっていないことも多いです。
2-1,筋肉の柔らかさ
筋肉の柔らかさは、膝とその上下の関節を見ます。つまり、太ももの硬さの他に、お尻やふくらはぎの硬さを見ます。足首や股関節が硬いことで、膝が過度に曲がって踏ん張ってしまいます。そのような状態では、筋肉を緩めてもすぐに硬くなってしまいます。膝そのものへかかる負担を減らすkじょとが必要です。
2-2,姿勢の不具合
例えば、猫背や巻き肩の姿勢では、体が丸くなってしまいます。丸くなった姿勢では、膝が曲がり、太ももの緊張が強くなります。また、手足の動きが繋がらずに、疲れやすい動きになります。そのような姿勢が続くことで、膝に負担がかかります。また、常に踏ん張る姿勢になるので、疲労のが抜けずにいます。
2-3,歩き方
歩き方で大切なのは、足音です。すりような歩き方ですと、足がうまく上がっていません。しっかりと体重を乗せて前に進める歩き方が良いです。そのように前に進めている時には、足音は綺麗です。ズルズルした理、つま先を引きずるような歩き方では、体の緊張が抜けていません。その状態では、膝を痛めやすいです。
3,痛みを起こさないために気をつけること
- 足音を鳴らさない
- 目線を遠くへ
- 入浴
このような痛みを起こさないためには、3つのことが必要です。1つは綺麗な足音で歩く。2つ目は、目線を高く遠くにする。3つ目は、入浴をして体を緩めることです。
3-1,足音を鳴らさない
足音を注意して聞くと、みんな違います。足のつき方や地面お蹴り方など、その人の使い方によってことなります。また、階段も同じです。つま先だけで登っている場合は、ペタペタ、かつかつといった音です。しっかりとかかとまでつけて登ることで、無駄な音はならなくなります。スタスタと一ような音になるように心がけて見てください。
3-2,目線を遠くへ
目線が下に向くと体は丸くなります。首肩がこり、丸くなることでO脚にもなります。そのような姿勢ですと、かかとをする動きになります。予防という観点では、その反対です。遠くに少し高めに線をおきます。その結果、自然と顎が引けます。膝は外側に向くことなく自然と前に出すことができます。
3-3,入浴
入浴をすることで、体の緊張が和らぎます。また、水中にいることで関節にかかる負担や圧迫などからも解放されます。神経の障害があって痛みが出る場合は、このような環境の変化で楽になります。入浴時間は20〜30分程度。温度は36〜38度の体温と同じ程度が良いです。熱すぎることで、のぼせや体のだるさが出ます。
4,今回の記事のまとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
階段を上るほどの痛みは、普段の体の使い方によって膝に負担がかかりやすいと起こります。痛みを取るだけでなく、痛めた原因にも対応して行く必要があります。身長の伸びが止まるまで待たなくても、体の辛さは取ることができます。痛みが取れた時には、パフォーマンスも伸びていきます。良い習慣が体の辛さを改善します。是非とも、この記事で読んだ内容を生かしてくださいませ。