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しゃがむと膝が痛くなるオスグットの原因

2017年9月13日

中高校生で膝が痛くなることが多いです。これは成長痛と呼ばれるものです。または、オスグットとも呼ばれています。膝が痛くなる人と、そうでない人がいます。その違いは、なんでしょうか?実は、痛くなる人には、傾向があります。その傾向や原因につおいてお伝えさせていただきます。

1.痛みを感じた時に見るべきポイント

  1. 1.傷があるか?
  2. 2.痛みは常にあるか?
  3. 3.どうすると痛むか?

膝が痛いと感じた時に、まずは、なぜ痛みが出たかを知る必要があります。その痛み方によっては、病院で精密検査をする場合もあります。ただの痛みとして放っておいたら危険な場合もあるのです。まず初めにすべきことは「鑑別診断」です。鑑別診断とは、セルフケアで対処していい痛み何か、病院で診てもらう痛みなのかを区別することです。どうやって見極めるのでしょうか。それは、痛みの感じ方を観察します。何もしなくても痛い場合、傷口が深い場合は病院へ行きましょう。場合によっては感染症骨腫瘍の疑いがあります。安静にして痛みが引く、冷やして痛みが治まる、2〜3日で治る痛みは、疲労や一時的に負担のかかったものです。このようにして、一番初めにどのような対応をするかによって、その後の怪我や痛みの経過は大きく異なります。

 

1-1.膝の傷を考える

膝に傷がある場合は、痛みを感じます。この時の傷といいうのは、種類があります。1つは、皮膚表面の傷です。出血を伴うもので、見た目で怪我をしたことがわかります。2つ目は、皮膚よりも中の傷です。場合によっては内出血をして見た目でもわかるものがあります。皮膚の下でのことなので、見た目でわかりにくいものもあります。筋肉などを痛めた時には、違和感として残る場合もあります。表面の傷というのは切り傷やすり傷などをさします。中の傷は、豆のようなものから、筋肉の傷などを確認します。筋肉が傷んでいる痛みが膝に感じることもあるのです。気をつけることは、皮膚を破損している場合には、感染症の危険があります。蜂窩織炎など最近感染で腫れることもあります。痛みの程度が軽度だからといって、そのままにしておくと、返って悪化する恐れもあります。

1-2.常に痛むのは精密検査

膝が痛い時には、多くの場合は筋肉や腱などの運動で使う組織の場合が多いです。しかし、中には腫瘍のようなものもあります。何もしなくても痛みを感じる状態を安静時痛と言います。この安静時痛がある時には要注意です。骨腫瘍などの病気が潜んでいることもあります。そのような背景もあるので、整形外科へ行くと、まずレントゲンで確認するのです。もし、どんな時でも痛みが引かない場合は、一度整形外科へ行き検査をした方が良いです。炎症の場合は、出血の有無を確認する。次に応急処置として、アイシングと固定。その後は炎症の程度によりますが2〜3日かけてみは次第に引いていくものです。なかなか引かない痛みやぶり返す痛みは精密検査や専門の医療機関での鑑別が必要になります。

 

1-3.動いて痛いときは、体の使い方が原因

体は疲労すると思った通りにうごかせなくなりましう。その感覚と実際のズレが、体に負担となって影響してきます。例えば、、筋肉が硬くなっているために摩擦が起こり、炎症を伴う痛みを感じることがあります。他にも、成長期には、骨の成長には成長痛という痛みを感じることがあります。この成長痛とは、骨の成長が進むのですが、筋肉の柔らかさが骨の成長について行けなくなり、引き伸ばされ剥がされるストレスによって痛みは起こります。これをオスグットシュラッター氏病と言います。他にも膝周りでは、筋肉が硬くなってしまうために、膝の皿を圧迫することもあります。このような痛みは、体の筋肉の柔らかさや使い方のアンバランスによって起こります。普段から、膝に負担のかかる動かし方や疲労の蓄積によって筋肉の柔軟性がなくなるとこのような症状は起こりやすくなります。

 

2.しゃがむと膝が痛くなる原因

オスグットでよく見られる痛みは、膝を動かした時の痛みです。特に顕著に見られるのはしゃがんだ時の痛みです。しゃがむ動きは、足首や股関節、背骨など全てが動く動作です。しかし、体を支える時に膝に頼ることが多いと、しゃがむ時に膝が痛くなりやすいです。しゃがむと膝が痛くなる場合には、膝そのものへの負担へ敏感になるのと、膝へかかる負担が多くなる2つが重なっているのです。

 

3.オスグットの時にすべき3つのケア

  1. 1.足回りを柔らかくする
  2. 2.体の関節を動かす
  3. 3.膝そのものへの負担を減らす

ここで大切なのは、膝そのものへのケア以外を行うということです。膝の軟骨への負担は成長とともに治ります。しかし、それまでの期間にかかる負担を減らさなければ、痛みの程度は悪化する一方です。膝にかかる負担を取り除かなければ、どの程度の痛みが土台にあるかを把握することが難しいです。ですので優先順位は、膝そのものの以外のケアから始めます。最後に膝に残る痛みへのアプローチを行います。そうすることで、ケアのしすぎや過保護になりすぎなくなります。

3-1.足回りを柔らかくする

膝が痛い時には、その前後の関節を緩めます。その理由は、膝にかかる筋肉は、股関節や足首をまたいでいることが多いからです。痛みを感じるのは、膝かもしれませんが、その痛みを起こしているのは他の部位のこともあるからです。例えば、股関節では、お尻やハムストリングスが固いことで、骨盤が後ろに傾きます。傾くことで、大腿四頭筋(だいたいしとうきん)である、前ももの筋肉が引っ張られるので、硬くなります。そのことでも膝へかかる負担は大きくなります。このような場合は、お尻やハムストリングスを柔らかくすることで、骨盤の傾きが戻り、膝への負担は軽減します。

 

3-2.体の関節を動かす

体を動かすときは、全身が動きます。呼吸も運動の1つですが、それであっても全身の筋肉が動きます。しゃがむという動作も例外なく全身運動です。しかし、しゃがむ時に全身の関節がスムーズに動かなければ、動ける部分に負担が集中します。特に大きい関節やよく動かす関節に見られやすいです。膝はそんな関節の1つです。最近では、猫背などの姿勢不良が多く見られます。猫背では、背骨や骨盤の動きに制限や偏りが見られます。そのことで、動ける部分である膝などに負担がかかります。このような場合は、動きが悪い部分を動かすことで、膝にかかる負担が軽減します。このように、負担を減らさなければ、痛みは繰り返します。

 

3-3.膝そのものへの負担を減らす

オスグットはすねの骨に付いている筋肉が剥離(はくり)することで炎症が起こります。この痛みは牽引するストレスが減ることで軽減します。痛み自体はアイシングをすることで治ります。オスグットバンドと呼ばれるようなもので、牽引する力を分散させるだけで、痛みは軽減するのもそのためです。骨の成長を妨げることなく、痛みを緩和させることが処置として必要になります。超音波なども痛みの緩和に有効です。

 

4.オスグットにならないためにする予防

オスグットは、膝へかかる負担が蓄積したことで起こります。成長のスピードは人それぞれです。そのスピードはコントロールできません。ですので、普段から膝への疲労の蓄積を解消することが早期発見や予防になります。膝周りの硬さや、力の入れやすさもその目安になります。特に、猫背気味の場合には要注意です。膝が柔らかくても、運動する時に過度な負担がかかりやすいために、剥離がおこります。痛みを感じないような動作を心がけることで、痛みへの対処やパフォーマンス向上にも繋がっていきます。

 

5.今回の記事のまとめ

オスグットでは、膝に負担がかかります。普段から全身をよく動かして入れば、膝にかかる負担は少ないものです。和式便所などしゃがむ習慣が少なくなった現在では、オスグットで悩むかたが増えています。運動をしていないもしくは、体の扱い方に無理がある場合には要注意です。これらの負担は、日頃からのケアで予防することができます。是非とも、痛みを感じる前に体の些細な変化に目を向けて見ましょう。

 


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