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腰の痛み



1,腰が痛いときに確認すべきこと


  1. 1,どんな姿勢にすると痛むのか?
  2. 2,日ごろから違和感を感じていたか
  3. 3,入浴をしていたか
  4. 4,どんな姿勢にすると楽になるのか?


1-1,どんな姿勢にすると痛むのか?

腰が痛むときには、どんな姿勢で痛むかを確認すれば、どの組織が痛んでいるのかがわかります。

丸くなると痛い場合は、背中の筋肉や内臓、背骨のお腹側に負担がかかっている場合です。

腰を反ると痛む場合は、背中の筋肉、背中側の背骨、股関節の前側を通る腸腰筋、骨盤周囲の関節などへ負担がかかっている場合があります。

腰を横に倒すと痛みが出る場合は、骨盤や肋の隙間が狭い場合があります。骨盤やあばらのゆがみや筋肉のコリが原因のことが多いです。

腰をひねって痛む場合は、腰の骨や骨盤へ負担がかかっていることが多いです。

腰椎分離症やすべり症などの骨の負担や、仙骨と呼ばれる関節が硬いことでも、痛みは起こります。


1-2,日ごろから違和感を感じていたか

痛みは、体の異常を知らせるサインです。体の感覚が鈍感になると、強い刺激で知らせようとします。

体に負担がかかった時には、違和感やダルさなどを感じます。しかし、その変化で改善しようと取り組まない場合は、痛みに移行してしまいます。


1-3,入浴をしていたか

入浴をすることで、筋肉が緩み、血行循環が良くなり、体の疲労が取れやすくなります。このような回復させる習慣がないと、疲労が蓄積して、体を傷めやすくなります。


1-4,どんな姿勢にすると楽になるのか?

痛みを感じたときに、体は痛みが楽になる姿勢を取ります。その姿勢が体をよくするためのヒントにもなります。



2,腰が痛む症状


  1. 1,腰の真ん中の痛み
  2. 2,腰の横側の痛み
  3. 3,腰の下側の痛み
  4. 4,腰の奥の痛み


2-1,腰の真ん中の痛み

腰の真ん中が痛いときには、腰椎という骨や関節の異常を疑います。

このような部分が痛くなるときは、ヘルニアや神経の問題も関係してきます。

腰を反るような動作で痛みやすく、丸くなると痛みが楽になりやすいです。

真ん中には背骨を支える筋肉もあります。慢性的にコリやかたさがあると、血行不良を起こし、痛みを感じる場合があります。

お風呂に入り温めることで、痛みが緩和するときは、これらの症状を疑います。


2-2,腰の横側の痛み

腰の横が痛いときには、筋肉や関節の負担、体がゆがんで固まった状態を疑います。

腰を横に倒して、詰まって痛く、反対に伸ばすと心地よい場合は、筋肉のこわばりです。親指で押してみると硬い扁平な筋肉に触れられるかと思います。

足を組んだり、腕組、机に肘をつきやすい場合は、体がゆがんで固まっている状態を疑います。体の姿勢を変えたい衝動は、体がゆがんで固まった状態を解消しようとする働きかけです。


2-3,腰の下側の痛み

腰の下、詰まり骨盤周りの痛みは、股関節をまたぐ筋肉や骨盤の硬さによる痛みが多いです。

股関節をまたぐ腸腰筋やお尻の筋肉のコリが痛みを起こします。座り方で猫背になっている、前のめりが多いなどの場合に良く見られる痛みです。

骨盤の硬さでは、仙骨や寛骨と呼ばれる骨の硬さで痛みが起こります。骨盤はねじれるように動いています。その動きに制限がかかると痛みが起こります。


2-4,腰の奥の痛み

腰の奥が痛い場合は、骨盤の中の筋肉や内臓の負担が多いです。

骨盤の中の筋肉は、横隔膜鵜や腸腰筋などがあります。これらが硬くなると痛みを感じます。

内臓に負担がかかると腰の奥が痛みます。特に腎臓は背中の筋肉に食い込むように位置しています。内臓の弱さが筋肉を硬く緊張させて、痛みを感じるのです。



3,腰が痛くなる原因


  1. 1,筋肉の問題
  2. 2,関節の問題
  3. 3,神経の問題
  4. 4,内臓の問題


3-1,筋肉の問題

筋肉の問題は、筋肉の損傷や過緊張で痛みが起こります。

猫背などの姿勢不良では、体を支える骨が不安定になっており、その骨を補強するために角に緊張して痛みが起こります。

また、筋肉に疲労が蓄積すると、筋肉は血行不良となり脆くなったことで損傷や緊張が起こり痛みを感じます。ぎっくり腰などはこのタイプです。

このようにして、腰の筋肉は、何かしらの負担が起こることで痛みを感じます。


3-2,関節の問題

関節の問題は、骨盤と腰椎と呼ばれる背骨へ負担がかかり痛みを感じるものです。

腰椎の場合は、関節の動きが過剰になり神経に触れる、椎間板がっ出っ張るヘルニアになるなどして痛みやしびれを感じます。

骨盤の場合は、仙骨と呼ばれる骨の動きに悪さによって痛みを感じます。

関節が動き過ぎる場合は、反対に動いていない関節があることが多いです。腰のみの動きを抑えて、体全体で動かせると、痛みにくい体になります。


3-3,神経の問題

神経が圧迫を受けると、しびれや痛みを感じます。神経は、背骨から神経がでて、指先まで伸びています。その途中に関節や筋肉の隙間を縫うように、体の奥深くを伝っています。ですので、関節の動きや筋肉の柔らかさの影響を神経は受けやすいです。

慢性的な疲労や姿勢不良による関節の制限が神経の障害を引き起こします。


3-4,内臓の問題

内臓の疲労は、体の緊張を生み、関節や筋肉がこわばることで痛みを感じます。

例えば、内臓が下垂することで、腸が押しつぶされます。押しつぶされた腸は、下垂した内臓を支えること、腸自身の居場所を保持するために緊張します。腸の負担は腹筋に伝わり、猫背を形成します。その結果、背中が丸くなる、骨盤が後ろに傾くなどして、腰への負担が大きくなります。慢性的にこの状態が続くことで痛みを引き起こします。

4,腰が痛いときにすべき対処

  1. 1,楽な姿勢とる
  2. 2,アイシング
  3. 3,温める
  4. 4,お灸
  5. 5,針
  6. 6,関節を動かす

4-1,楽な姿勢とる

腰を傷めた直後であれば、痛みを感じない姿勢で安静にするのが良いです。

筋肉の損傷であれば、筋肉へ負担をかけないように、固定し緊張を取ります。

関節の問題であれば、痛みを感じる動きを制限して、関節に負担がかからないようにします。

もし、組織が損傷していた場合は、炎症が起こり回復するのに時間を要します。その間は、安静にするのが良いです。


4-2,アイシング

痛みを感じて、姿勢を変えても痛みがなかなか緩和されない場合は、炎症が強いので緊張や痛みの緩和を目的として、アイシングをします。


4-3,温める

炎症が起きていなく、筋肉の緊張や血行不良の場合は、温めることで痛みが緩和されます。

冷やすのと温めるケアのどちらをするか迷ったときは、心地よい方を選択します。


4-4,お灸

お灸をすることで、血行循環を良くする、組織の修復を促すなどができます。

入浴などの違いは、熱の強さと重力を除くか否かです。

慢性的な痛みや血行循環に乏しい組織はお灸が有効です。


4-5,針

筋肉の奥のコリ、緊張が緩まない筋肉などには、針が有効です。

針を刺すだけで筋肉はゆるみやすいですが、感覚が鈍感になっている状態を解消する術としても有効です。鈍感になった組織では、筋肉が硬い、関節が動いていないなどの深い部分の感覚を取り戻すことが必要になり、奥深くに刺激を与えることで、それが解消できます。


4-6,関節を動かす

関節を動かすことで、ついている筋肉も緩み、体を負担なく支えることができます。

炎症が起きているときは、無理に動かすことがよくありません。

一定の姿勢がつらい、姿勢不良を解消するときには有効です。

5,腰を傷めないための予防法


  1. 1,お腹を緩める
  2. 2,猫背を直す
  3. 3,背中を伸ばす

5-1,お腹を緩める

お腹が硬いと、姿勢がこわばり、腰を傷めやすくなります。

内臓の負担や体の合使い方の癖でお腹が硬くなります。

お腹が緩む姿勢をつくり、それを保持できるようになると、体を傷めにくくなります。


5-2,猫背を直す

猫背になり姿勢が固まると、腰を傷めやすくなります。

猫背だけで、曲げ伸ばしができれば、柔らかい姿勢なので一部分に負担もかかりにくくなります。しかし、姿勢が固まってしまうと、一定の部分に負担がかかり、痛みを起こしやすくなります。


5-3,背中を伸ばす

筋肉や関節は、固めるよりも動かすようにできています。スムーズに動かしていくことで、組織の修復も高まり、怪我をしたときの回復も早いです。

多くの場合は、丸くなることが生活の中で多くなり、その反対の動きが少ないです。姿勢が固まることで、一部分への負担が大きくなり、痛みを引き起こします。ですので、固めない、反対の動きもすることで、痛みにくい体になります。




6,この記事のまとめ

さて、いかがでしたでしょうか?

腰を傷める場合には、腰の合使い方と、腰周囲の状態が影響します。

筋肉や神経、関節など、多くのことが痛みを誘発します。腰を傷めるときは、急激な怪我よりも、慢性亭な負担によって痛めることが多いです。ですので、動かし方や姿勢が予防の要となります。

是非とも、普段の姿勢から、痛みにくい体を作っていきましょう。




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