手首の痛み
1,手首が痛いときに確認すべきこと
- 1,どんな時に痛みを感じるか
- 2,その時に、手首はどうなっているか
- 3,指を動かすことでも痛みは出るか
- 4,椅子をか立てて持ち上げることはできるか
1-1,どんな時に痛みを感じるか
手首に痛みを感じる場面がわかれば、何が負担をかけているのかがわかります。
ハンドルを握る、ペンをもつ、ものを持ちあげるなど、どんな動作をしたときに痛みを感じるのかで、手首の問題なのか、指の問題なのかの区別がつきます。
1-2,その時に、手首はどうなっているか
手首を観察して、腫れや熱感があれば炎症が起きています。
炎症が起きるときは、慢性的なストレスや強い力による怪我の場合があります。
慢性的なストレスの場合は、徐々に痛みが出てきます。腱鞘炎などケースが代表てきです。
急激な痛みは、手を突いたりして傷めるケースが多いです。手首に捻挫などがその例です。
1-3,指を動かすことでも痛みは出るか
指を動かして痛みが出る場合は、指の筋肉の負担があります。
例えば親指を立てて痛みが出る場合は、腱鞘炎(けんしょうえん)で炎症が起こり痛みが出ている場合です。
手首と言っても、手首を取りま囲む組織は多くあります。その中の何が痛みを引き起こしているのかを見つけることが必要になります。
1-4,椅子をか立てて持ち上げることはできるか
手首の腱鞘炎を見るテストで、椅子持ち上げテストがあります。これで痛みが出れあ、腱鞘炎の疑いがあります。
このような、テストや検査をすることで、痛みを再現させることができます。それによって原因を見極め、適切な対処ができるようになります。
2,手首が痛む症状
- 1,手首をそらせると痛い
- 2,手首を曲げると痛い
- 3,バイバイすると痛い
- 4,グーパーすると痛い
2-1,手首を反ると痛い
手首をそらせると痛む場合は、指や手首を伸ばす筋肉の損傷や炎症が疑われます。
良く物を握る、つかむ、ペンをつかう、パソコン作業が多いなどの方に見られやすいです。
2-2,手首を曲げると痛い
手首を曲げると痛みが出るのは、指を曲げたり、腕の内側の負担があると起こりやすいです。
また、手首を曲げて、手の甲側が痛いときは、指屋や首を伸ばす筋肉の炎症があります。
2-3,バイバイすると痛い
手首を横に動かすと痛みが出る場合は、関節や筋肉の問題が多いです。
関節の問題は、軟骨を傷めていることがあります。小指側にはクッションになる軟骨があり、そこを傷めるとTFCC損傷という怪我になります。捻挫や繰り返し手首に負担をかけるときに痛みが起こります。
筋肉の問題では、手首を伸ばす、親指を動かす筋肉の負担が多いです。
ものを握ったまま手首を動かすことがあるときにストレスが加わり痛みを感じ易くなります。
2-4,グーパーすると痛い
グーパーすると痛む場合は、筋肉や神経の問題を疑います。
グーパーする筋肉の負担の場合は、筋肉疲労が多いです。ものを握ったり、ボールを投げる、つかむ動きで多いです。
神経の場合は、胸や腕を通る神経の圧迫により手のひらに痛みやしびれが起こります。
3,手首が痛くなる原因
- 1,筋肉の問題
- 2,神経の問題
- 3,関節の問題
3-1,筋肉の問題
筋肉の問題は、疲労や柔軟性の低下が多いです。
使いすぎることで傷めやすく、炎症が起こると痛みを感じます。
また、同じ部分い負担がかかることで、腱鞘という筒の部分に炎症が起こることもあります。
3-2,神経の問題
神経の問題の場合は、神経の出る部分の圧迫が多いです。
例えば、首や胸の圧迫であれば、胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)呼ばれ、痛みやしびれ、手の冷えなどの症状を伴います。また、肘や手のひらで圧迫をうけると手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)などの症状名が付くことがあります。
3-3,関節の問題
関節が原因で傷める場合は、関節の動きで摩擦や筋肉の緊張が強くなって痛みが起こります。
その時に見るポイントは、関節のシワです。シワは、動いているように作られます。ですので、動かし方の不具合があれば、深いシワができて痛みを引き起こします。
4,手首が痛いときにすべき対処
- 1,アイシング
- 2,マッサージ
- 3,ストレッチ
- 4,お灸
4-1,アイシング
炎症が起きているときは、アイシングを行います。
怪我をした直後には、痛みや腫れが強く出やすいので、アイシングが有効です。
4-2,マッサージ
関節がスムーズに動かない、炎症自体はおさまっている場合は、マッサージが有効です。
筋肉や関節の動きをスムーズにすることで、痛みを解消出来ます。
4-3,ストレッチ
指や腕の筋肉が硬い場合は、ストレッチで緊張を解きます。そうすることで、関節にかかる負担や摩擦の軽減ができ、炎症を起こりにくくなります。
4-4,お灸
慢性化した痛みや少し動かすと痛い場合は、お灸が効果的です。
お灸は温めることで、血行循環を促し、熱の刺激により組織の回復を促します。
慢性化した怪我や痛みは、このような刺激を加えることで解消されやすくなります。
5,手首を傷めないための予防法
- 1,手首を柔らかくする
- 2,指や腕を緩める
- 3,手首に負担のかからない姿勢にする
5-1,手首を柔らかくする
手首が硬いと、関節で摩擦が起こり、炎症を引き起こります。炎症は組織が回復する過程で起こるものです。ですので、手首にかかる負担を減らすことが大切です。
硬い手首よりも、柔らかい手首の方が怪我をしにくいです。運動の前後で手首の柔らかさを比べるのも良い方法です。
5-2,指や腕を緩める
指や腕の筋肉は、手首を通過するので、緊張や負担がかかることで痛みが起こります。
腕は体を支えることにつかわれてしまうと、骨にこべりつくように硬くなってしまいます。そうすると、硬い状態が慢性化してしまいます。そのような状態ですと、痛みやすく怪我もしやすいです。
骨からはがすようにケアをすると、腕や手の平は柔らかくなります。
5-3,手首に負担のかからない姿勢にする
手首は体の感覚を感じる部分なので、力み過ぎるとうまく扱えなくなります。
手のひらや手首はなるべく柔らかく使うのが良いです。筋肉も関節も骨もそれ歩大きくはないです。しかし、細かい、小さい筋肉や骨がいっぱいあります。それは、感覚を感じ取るためです。
猫背などの姿勢になると、つい手に力が入りやすくなります。そのような手や手首に負担のかからない姿勢を心がけることで、痛みにくい体になります。
6,この記事のまとめ
さて、いかがでしたっでしょうか?
手首の痛みは、手首そのものの合使い方や負担の他に、手のひらや腕の影響も受けます。
慢性化した痛みなどは、姿勢や手首以外の異常を解消することで、良くなっていきます。是非とも、手首だけでなく、体全体のバランスを整えて、痛みにくい体を目指しましょう。